コンセプトリノベーションの基本と例

コンセプトリノベーションとは

コンセプトリノベーション?って初めて聞いたな。

いきなり図面を描くのではなく、既成の建材や壁紙の組合せで家を決めてしまうのではなく、まず、その人の人生や個性、大切なものから、イメージを膨らませ、「世界に1つだけの物語」を作ります。

そして、その物語のイメージを、空間に落とし込んでいきます。

コンセプトの作り方

コンセプトって難しそう。一体、どうやって考えるの?

studio.sumutoco(スタジオすむとこ)では下記の4パターンから考えることが多いです。

①物語から考える

好きな小説や映画の世界観から考えることもあれば、
これまでにない新しいストーリーを考えて、そこから空間を作り始めることもあります。

新しいストーリーを考えて、そこから空間を作った事例

まずは、ストーリーを作りました。

それを空間に落とし込むと、こんな感じに!

物語って楽しそう!わくわくするね!

②テイストから考える

テイストって、北欧系、ナチュラル系、古民家風、和モダン・・・とかのこと?

でもそれだけだと不十分なので、+αで、唯一無二のコンセプトを作るんだよ。

北欧、エスニック、アフリカン、民族・・・色々なテイストがあり、そこから好みを抽出することもあります。が、世の中に溢れている「北欧系」「ナチュラル系」「古民家風」「和モダン」といった、表現には、注意する必要があります。

一口に北欧系といっても、その本質は全く違うからです。「北欧系」が好きだと思っていた人は、北欧系の家具やインテリアの、具体的にどこが好きなのか、考えてみる必要があります。

言葉で考えても、言葉に縛られてありきたりな発想しか出てこないので、PinterestやInstagramでの画像を大量に保存しておいて(この時、予定していないテイストの、好きな画像も有れば保存しておくのがポイント)、デザイナーがあなたの好きな要素の本質を抽出して、具現化してくれます。

好きなテイストから作った事例

「エスニック系」+「スープカレーの味」を、空間に落とし込んだらこんな仕上がりになりました!

https://studio-sumutoco.com/works/ethnic-curry-shop/

③生活スタイルから考える

1日でいる場所はどこが長いのか。どんな生活を送りたいのか。理想の生活から考えるパターンです。

例えば、4人家族で、普段は外で遊んでいる時間が長いけど、雨の日に困っている、場合、リビングをアスレチックにする、庭に可動式の屋根をつけるなどのアイデアが浮かびます。

リノベーションなら、少しずつ、生活スタイルにあわせて変化させていくことができるのがメリット!

ふーん。まとめてお金貯めなくても、いいんだね。

④その家の個性から考える

リノベーションする予定の家の形、間取り、これまでの思い出、家の構造をもとに、その個性を生かす空間を考えます。

これは、思い入れのある家や、変わった形の建物をリノベーションする場合によく使います。

その物件の個性から考えた事例

屋根に対して、天井が低かったので、物件の個性を生かして、「屋根裏ワークスペース」を作りました!

まとめ

色々な作り方を見てきたけど、参考になった?

うーん、でも実際、プランニングしてもらわないと、ピンとこないかも

そうだね、沢山画像を見て、自分と趣味がぴったりのデザイナーを見つけるか、たくさんの人にプランニングしてもらうといいと思うよ。