「青をベースに、非日常感のある空間にしたいです」とのご依頼をいただきました。
そこから、どんなブルーを使うのか、それに合う白はどんな色か、イメージを膨らませながらスタートです。
BACKGROUND
今回のご依頼は、東京都府中市で、長年美容師をされているN様。
フリーランスでも活動されており、今回駅前で良い物件が出たためにご契約済みとのこと。間取りやイメージまで具体的によく考えていらっしゃいました。
まずは、その間取りやイメージに行き着いた理由からヒアリングし、ブラッシュアップしていきます。
CONCEPT
ブルーカラーベース
ブルーカラーをベースに空間作りを行います。一言で「青」と言っても、様々な青があるため、カラーと質感を合わせて統一感を出します。
第一印象を演出
エントランスから入った場所に、造作のセット面を配置。鏡に窓の外のグリーンを写し、爽やかな第一印象を演出します。
効率重視の設計
最大4名のお客様を同時接客できるよう、動線や設備に配慮した設計・配置を行いました。
POINT
高回転率で経営できる動線・設備
10坪(セット面4台)の美容室
今回は約10坪(32平米)の美容室。セット面4面、スタッフも3人入るとのことで、最大限効率良い動線を作る必要がありました。
セット面
3台並べて配置。造作することで、空間を最大限生かし、カットスペースとレセプションへの動線を確保しました。
シャンプー台
1台をセット面になるものを採用することで、セット面を4面確保。
ボイラー室
貯湯装置を設置することで、回転率が100%になった際でも、湯切れが起こらないよう配慮しました。
第一印象で引き込む演出
物件の特性に合わせた設計
今回の物件では、エントランスに入って最初に見えるのがセット面です。
美容室の第一印象はセット面で決まるため、今回セット面は造作で質感にもこだわり、空間演出をしていきます。
ブルータイル × ゴールドの鏡枠 × タモ天板
ブルーのタイル、ブルーの天井で、壁紙は少しグレーの入った色あわせに。
天板も、僅かにグレー味を帯びた、タモ集成を使用しクリア塗装することで、素材を生かした高級感ある印象に仕上げました。
鏡の枠は木製、額装(絵画用の額縁)を使用することで、サロンとしての仕上がりの良さを暗に演出しています。
セット面の世界観を引き継ぐ、シャンプーエリア
効率性
4名接客できるように、シャンプー台は1台は、タカラベルモント社のMINIMAL SALON UNIT ONEを採用。
空間の高級感
セット面ミラーも他のセット面と合わせて抜かりなくデザイン。フレームに高級感ある素材を採用することで、使用していない時も、外の風景を映して広さを演出する効果があります。
(※もう1台は、YUME ESPOIRⅡです。)
また、ドアなどの建具も、細かく色合わせし、あくまでも「ブルーカラー」をベースに、空間全体が美しくなる色を選定しています。
ボイラー室・スタッフルームはシンプルに美しく
作業エリアはコンパクトに
カラーラボはコンパクトに、且つお客様の視界から、不要なものは映らないように。
シャワーカーテンで機能を追求しながらコストを抑える
ボイラーや換気設備などは、シャワーカーテンで遮断しました。
①保温性、②防炎、③透過しない、の機能を満たすため、安価に性能を満たすことができます。
(※東リのTKY80420を採用)
スタッフルーム入口はアールでこだわりを追加
セット面越しに映る、スタッフルームの入り口は、アールで製作しました。
アールを作る際は、厚みを出すことで、立体感と高級感が生まれます。
石 × ステンレス の外看板
お店の営業時間に合わせた外看板
夕方〜もお客様が多いという今回の美容室。暗くなっても美しく目立つよう、外看板も製作しました。
細部にこだわった設計
モルタル造形で石造りの看板を製作。照明器具(白昼色)を仕込み、高透度強化ガラスと、ステンレス(ヘアライン仕上げ)の店名を設置しました。
看板は、調光機能付きなので、見やすい明るさに設定できます。
サロンへと繋がる共用部や外壁も全て塗装
サロンへの導線は、無駄をなく仕上げる
サロンへの導線となる、建物外壁、通路なども全て塗装し、床は張替。床材や塗料もサロン内部と色合わせを行いました。
彩度の高いものは取払い、お店へ来るお客様がスムーズに非日常空間へ入れるよう、設計・施工しました。
スタジオすむとこでは、お客様1人1人の個性を生かした、完全オーダーメイドデザインを行なっています。
一般的なデザインでは、満足できないお客様にも、寄り添って、こだわりのデザインを実現します。
是非、こちらのお問い合わせフォームより、ご連絡ください。