「森の中にいるような洗面台」を、ベッドルーム(寝室)の一角に作ることにしました。
BACKGROUND
古い家の和室が気に入らないというTさん。
押入れも沢山あるけれども、「そんなに必要ない」ということで、
寝室の押入れを無くし、洗面台を製作することに。
ベッドルームと、寝室に挟まれた洗面台は、毎朝の支度を楽にしてくれてることでしょう。
WISH
「毎日朝の支度が、ハッピーで楽しいものになりますように。」
そんな願いを込めて、押入れを「世界にたった1つの洗面台」に作り変える計画のスタートです。
CONCEPT
山の中にいるほっこり感
山の上にある、このお宅。せっかくの立地なので、この立地に相応しいコンセプトで、洗面台をデザインすることにしました。
毎日の支度を楽しく
毎日(毎朝)の支度って、楽しい気分の時ばかりではないと思います。でも、とびきりの洗面台で、毎朝起きた時「ちょっとハッピーになれる」空間を目指します。
おとぎ話のような
スープ今回のご依頼主は女性。まるでお伽話の主人公になれるような、可愛い空間を「本物のクオリティ」でしっかりと作り上げます。
POINT
楠(くすのき)の一枚板
Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)では、いつも、家具屋さんで使用される材木を、仕入れています。
その中でも今回使用するのは、楠(くすのき)。
一般には、「雑木(ぞうき)」と言われ、価値を見出してもらいにくい木材です。
「色々な木が生きる森の中」のイメージ
雑木(ぞうき)も銘木(めいぼく)も、森の中で生えていた時には、優劣なんてなく、美しく生えていたはず。
今回は、解体される古民家から譲り受けた「松」の梁(はり)と、「楠」の一枚板、他にも部屋を見渡せば「ホワイトウッド」や「杉」などの色々な「木」がある空間をデザインしました。
1つ1つ手作りのメキシカン洗面ボウル
この空間に合わせるなら、洗面ボウルだってこだわりたい。
メキシコで1つ1つ手作りされた、メキシコ製の洗面ボウルを合わせます。
「甘め」ばかりでまとめない
「おとぎ話のような空間」を作るからといって、
全て「甘め」でまとめない方がおしゃれに仕上がるのは、ファッションと一緒ですね。
飾り棚は、丸みを持たせて空間を演出
壁も、棚も、全て漆喰で仕上げることで、温かみを出しました。
それに加え、飾り棚は、全て、丸みを帯びたデザインに。
今回は「森」という自然のイメージなので、棚の角は全て無くすことで、柔らかな雰囲気に仕上げました。
この、ひと手間が、空間全体の印象を左右するんですよね。