腰壁で一気に海外風&高級感!実例8選&種類と依頼方法をデザイナーが解説
腰壁(こしかべ)とは?
腰壁は、壁の、「腰の高さ」から床までの高さに設けられる装飾的な壁のことです。壁の色や質感を部分的に変えることで、空間に高級感やおしゃれさを演出できます。壁紙や塗装よりも、凹凸が深いので、壁紙や塗装と組み合わせることで、深みのある空間を作ることができます。
写真は、壁の緑色の部分が「腰壁」!
腰壁を活用した内装&インテリア実例7選!
リビングでのコーディネート例
実例1:高級感のある真っ白な腰壁×グレーの壁紙
これは、カウンターキッチンに、木製の腰壁を作っています。幅の狭い腰壁の飾り(モールディング)は、リビング全体に続きます。(下記写真)
グレーの壁紙と、真っ白な腰壁の相性は抜群。木材を採用することで、柔らかな質感&雰囲気を演出しています。
広い部屋全体、ぐるっと一周設置された腰壁は、映画セットの中に迷い込んだようで、見応えあり!
実例2:天井までの腰壁で、モダンな雰囲気
腰壁を天井まで延ばし(※壁面パネル)、モダンな雰囲気を演出する際にも役立ちます。
ポイントは、壁面パネル以外の部分との色・質感などでコントラストをつけること。
実例3:天井までの腰壁で、カジュアルなフレンチスタイル
木製のパネルを天井まで、作ることで、カジュアルでフレンチなイメージの内装に仕上げることができます。腰壁の横を壁紙にすることで、パネルの凹凸が際立ち、より空間の可愛さを際立たせています。
寝室でのコーディネート例
実例4:「白の腰壁×白の壁紙」で明るく綺麗な寝室に
幅の広い白の「額縁(がくぶち)」がついた腰壁は、狭い幅の腰壁に比べて、可愛い印象に。
白をベースに、茶色・グレーのインテリアをコーディネートすることで、まとまりのある可愛い寝室になります。
実例5:無垢の木材の白腰壁で、可愛いベッドルーム
無垢の木材を白で塗装した腰壁に、IKEAのベッドをコーディネートして、海外映画のような空間を演出しました。
グレーのカーテンと合ってて可愛い!
実例6:大人な雰囲気の和モダンなベッドルーム
竹製の腰壁で、和な雰囲気の腰壁も演出できます。
腰壁って、どんな素材を使うかで、全然雰囲気変わるんだね!
子供部屋でのコーディネート例
実例7:無垢の木材の白腰壁で、可愛いベッドルーム
カラフルな壁紙と腰壁の相性は、海外感のある子供部屋とも相性抜群。
先ほどと同じ、「木製の羽目板(はめいた)」を白く塗装して腰壁にした例です。
輸入壁紙とも相性抜群なので、ぜひ試してみてくださいね
トイレでのコーディネート例
実例8:明るいアメリカンなトイレ
トイレを個性的な空間にしたいのなら、腰壁で個性をつけるもおすすめです。こちらは薄いベニヤ板で腰壁を製作しています。
腰壁の種類
腰壁に使われる素材の種類には、下記があります。
木材(羽目板やベニヤ)【費用:高・高級感:高】
羽目板(はめいた)やシナベニヤ+モールディングを使用して、本物の木材で作ります。今回ご紹介した事例は、ほぼこれにあたります。質感にこだわったり、本物志向の方におすすめです。
タイル【費用:高・高級感:高】
タイルを腰壁に使用することもあります。キッチンなど、汚れやすい場所や防火が必要な場所におすすめです。本物志向の方に好まれます。
塩ビシート【費用:中・高級感:中】
塩ビシートで腰の高さ(900mmほど)まで貼ることで、腰壁にすることができます。汚れがつきにくく、安価に施工ができるため、飲食店などで採用されています。木材やタイルより平面的ですが、1~2mmの凹凸があるので、壁紙よりは雰囲気を出しやすいしょう。
壁紙【費用:低・高級感:出しにくい】
壁紙を、床〜腰高(900mmほど)と、腰高(900mmほど)〜天井で切り替えることで、腰壁のような雰囲気を出すことができます。ただし、平面的で質感が近い壁紙だと、なかなか美しいデザインにする難易度が高く、よくデザイナーと相談しながら決めることをおすすめします。
腰壁のDIY – 自分で作り上げる方法
自分で腰壁って作れるの?
木材やレンガで本格的な腰壁を作るには、壁紙を剥がし、下地処理を行い、切断工具(丸鋸やサンダー)が必要になってきます。本格的にご自宅で挑戦してみるには、少しハードルが高いでしょう。しかし、クッションシート(塩ビシート)や、壁紙を使い、手軽にDIYできる商品も出ていますので、ぜひトライしてみてください。
腰壁におすすめの製品は?
下記は、全て水で濡らすだけで貼ることができる塩ビシートや壁紙です。簡単にチャレンジできますから、ぜひ模様替えに使ってみてください。
アンティークな雰囲気の腰壁。カラーも6色展開しています。簡単に海外感を出したい人におすすめ。
これは、モールディングという額縁の部分の販売です。凹凸感を出しやすくおすすめ。
ナチュラルなテイストに合わせやすい壁紙。木目のインテリアが多い人におすすめ。
専門家に依頼する際のポイント
木材やタイルを使用して、より没入感のある空間を作るには、工務店かデザイナーに依頼するのが良いでしょう。
依頼先は、工務店かデザイン事務所
依頼先は、工務店とデザイナーの2種類があります。工務店の場合は施工費のみで施工してくれるため安価に施工可能ですが、デザイン性の求められる製作ですので、デザインの得意な工務店に依頼する必要があります。デザイナーに依頼する場合は、腰壁も含めたデザインの得意なデザイナーに依頼すれば間違いないですが、施工費に加えてデザイン費がかかるため、少し金額が高くなります。
費用の相場
腰壁の費用は、デザインや使用する素材によって異なりますが、木材(パイン材)を使用した場合の施工金額は20,000円/平米程度になります。これに加え、デザイナーに依頼する場合にはデザイン費用(20%程度)が必要となります。
どういったデザインにするか、どんな材料を使用するかで、全く金額は変わってきますので、まずは工務店かデザイン事務所に相談するのが良いでしょう。
腰壁のメンテナンスと修理
メンテナンスの方法
定期的な清掃
腰壁について、特別なメンテナンスは必要ありませんが、凹凸が多い壁なので、平面の壁に比べて、ホコリが溜まりやすい傾向にあります。柔らかい布やブラシで清掃してあげてください。
補修
塗装仕上げの場合は、塗装のはげや拭き取れない汚れを、上から塗装面と同じ色(ともいろ)で塗ることで、美しく修復することができます。
もし、万が一、パネルの浮きなどが出てきた場合には、施工を依頼した先に相談するのが良いでしょう。
まとめ
今回は、腰壁を含んだコーディネート例7つと、腰壁を部屋に設置する方法(DIY・専門家に依頼)について解説しました。
弊社スタジオすむとこでは、腰壁を使用したインテリアデザインや内装も得意としております。よろしければ一度お問い合わせください。