美容室を居抜きで開業する全知識|メリット・デメリットと失敗しない物件の選び方

スケルトンから作った美容室_居抜き物件との比較
©︎スタジオすむとこ設計・施工事例 コンセプト「海外セレブがスウェットスタイルで訪れる美容室」

美容室の開業を検討する際、多くの方が最初に直面するのが**「初期費用の高さ」**です。
近年は建築資材や人件費の高騰により、スケルトン物件からの開業は1,000万円以上かかるケースも珍しくありません。

そこで注目されているのが、美容室の居抜き物件です。

本記事では、

  • 美容室を居抜きで開業するメリット・デメリット
  • スケルトン物件との違い
  • 居抜きで失敗しないための具体的なチェックポイント

を、内装・施工のプロ視点でわかりやすく解説します。

「できるだけ費用を抑えて独立したい」「居抜きで後悔したくない」
そんな方はぜひ最後までご覧ください。


美容室の居抜き物件とは?スケルトン物件との違い

美容室の居抜き物件とは?スケルトン物件との違い

居抜き物件とは、前のテナントが使用していた

  • 内装
  • シャンプー台
  • セット面
  • 照明・什器

などが残った状態で貸し出される物件のことです。

一方、スケルトン物件は、床・壁・天井が何もない状態から一から内装を作ります。
自由度は高い反面、費用と工期が大きくかかるのが特徴です。

項目居抜き物件スケルトン物件
初期費用低い高い
工期短い長い
レイアウト自由度低め高い
リスク設備劣化費用超過

居抜き物件で美容室を開業する3つのメリット

① 初期費用を大幅に抑えられる

居抜き物件は初期費用を抑えられるため資金繰り面で有利

居抜き最大のメリットは、内装工事費と設備費の削減です。

  • スケルトン:1,000万〜1,500万円(15坪前後)
  • 居抜き:300万〜700万円

特にシャンプー台の給排水工事や電気工事が不要な点は、
数百万円単位のコスト削減につながります。


② オープンまでの期間を短縮できる

居抜き物件はオープンまでの期間を短縮できる
©︎スタジオすむとこ設計・施工事例 コンセプト「絶対に美味しいコーヒーが出てくる美容室」

スケルトンの場合、設計〜施工で3〜4ヶ月かかることもあります。
居抜き物件なら、内装の一部変更やクリーニングのみで済み、

最短2週間〜1ヶ月でオープンも可能です。

空家賃を抑えられる点も、開業初期の資金繰りでは大きなメリットです。


③ 前店舗の認知を活かせる可能性がある

居抜き物件なら、前店舗の認知を活かせる

「ここは美容室だった」という地域認知がすでにあるため、
条件が合えばオープン初期の集客がスムーズになることもあります。

特に、前店舗とターゲット層が近い場合は相性が良いケースもあります。


知らないと危険!美容室居抜き物件のデメリットと注意点

居抜きは魅力的ですが、確認を怠ると失敗しやすいのも事実です。

設備の老朽化と修繕リスク

居抜き物件のデメリット:設備が老朽化しているリスクがある

見た目が綺麗でも、

  • ボイラー
  • エアコン
  • 給排水設備

が寿命間近というケースは少なくありません。

オープン直後に設備が故障し、
数十万円の修繕費+営業停止になる事例も実際にあります。


レイアウト変更の自由度が低い

居抜き美容室のデメリット:レイアウト変更にはかえってコストがかかる

配管位置が固定されているため、
「シャンプー台を移動したい」「席数を増やしたい」
といった希望が叶わない場合もあります。

無理な変更は、かえって解体費・工事費が高くなることも。


造作譲渡料の落とし穴

居抜き美容室物件のデメリット:造作譲渡料がかかることがある

居抜きでは、前オーナーに造作譲渡料を支払うケースがあります。

注意点は、

  • 設備の年式
  • 本当に使える状態か
  • 処分費用がかかるレベルの設備ではないか

を必ず確認することです。


美容室の居抜き物件で失敗しないためのチェックリスト

居抜き美容室物件のチェックリスト

内見時には、最低限以下を確認しましょう。

  • 前テナントの退去理由(売上不振・人材不足など)
  • 電気・ガス容量(同時使用に耐えられるか)
  • 給排水の勾配・詰まりの有無
  • 設備の年式とメンテナンス履歴
  • 追加工事が発生した場合の概算費用

可能であれば、契約前に内装業者や施工会社に同行してもらうのが理想です。


まとめ|美容室の居抜きは「準備した人」ほど成功する

美容室の内装は準備した人ほど成功する

美容室の居抜き物件は、

  • 初期費用を抑えたい
  • 早くオープンしたい
  • リスクを最小限にしたい

という方にとって、非常に有効な選択肢です。

ただし、
「安いから」という理由だけで決めると失敗しやすいのも事実。

設備状況・追加工事・将来の使い勝手まで含めて判断することで、
居抜きは“最強の開業手段”になります。


次のステップ:この物件、居抜きで本当に大丈夫?

「気になる居抜き物件があるけど不安…」
そんな場合は、契約前の物件診断がおすすめです。

  • 追加工事費はいくらかかる?
  • 造作譲渡料は妥当?
  • 居抜きで進めるべき?スケルトンに近い?

プロの視点でのアドバイスを受けることで、
数百万円単位の失敗を防げるケースも少なくありません。

弊社スタジオすむとこでは、物件診断・現地調査も行っております。下記問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。