【超重要】美容院の受付カウンターのトレンドとは?レセプションカウンターを購入・設計のポイント

美容室のレセプションカウンターとは?

レセプションカウンターってなんのこと?

いわゆる「受付カウンター」のことね。お会計や次回の予約をするスペースのことよ。

美容室のレセプションカウンター(受付カウンター)とは、美容室に入ってすぐのところにあるカウンタースペース(及びそのカウンター本体)のことを意味する単語です。

美容室の受付周りは、荷物の預かりから予約状況の確認、お会計に物販など、さまざまな用途での利用が想定されることから、その大きさや使われ方も千差万別。
セット面やシャンプー台などと比べれば比較的地味な印象のカウンターですが、実はなかなかどうして一筋縄ではいかない奥深い什器なのです。

この記事では、これから美容室を開業したいとお考えのみなさまにむけて、美容室におけるレセプションカウンターの重要性と、その購入・設計上の注意点をご紹介いたします。

レセプションカウンターの基礎知識

まずは、ヘアサロンにおけるレセプションカウンターの意味や種類を確認するところから始めましょう。

レセプションカウンターの用途

「レセプションカウンター」っていうとかっこいいけど、普通のカウンターと何が違うの?

美容院のカウンターの特徴は、「小さいのにいろんな用途・機能をこなさなければならない」ところよ。

美容室の受付カウンターは、単にお会計を行うだけのスペースではありません。
ざっと考えただけでも、美容室のレセプションカウンターには、下記のような機能をになっています。

  • お会計
  • 物販の販売
  • 予約状況の確認や次回予約の登録
  • 会員証やポイントカードの作成
  • 書類の制作・保管
  • その他事務作業全般

美容室のカウンターは、このように多数の役割を担っていることがわかります。

「一つのカウンターで会計・物販から個人情報の管理間で行う」という密度の高さこそ、他施設のカウンター設計と大きく違うポイントなのです。

レセプションカウンターの入手方法

レセプションカウンターってどこで買えるのかしら?

まずレセプションカウンターについては、大きく4つの調達方法があります。

  • DIYで作る
  • 普通の机や収納家具で代用する
  • 既成の美容室用カウンターを購入する
  • 内装業者にオーダーメイドの依頼する

レセプションカウンターは基本的にはただの机のため、状況が許せばDIYでのシンプルなカウンターや、家庭用として発売されている腰高の収納家具を代用して使うのも一つの手と言えます。
この方法であれば、1万円〜10万円程度の予算でもカウンターを設置できるため、本当に予算のない美容室であれば十分選択肢と言えるでしょう。

しかし前述の通り、美容院においてのレセプションカウンターとは、単なるスタッフ用の作業机ではありません。
そういった意味では、多少値段が張ることになったとしても、内装全体を依頼する設計者や施工業者にお願いをして、オーダーメイドの家具や作り付けのカウンターを0から設置してもらうのも、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
もし予算・用途・寸法などの都合がつけば、ネット上などで購入できる既製品の美容室用カウンターを購入するのも一つの手と言えます。
この場合、予算は10万円〜30万円、ある程度大きくて収納も多いカウンターを作れば、50万円程度を見込む必要が出てきます。

また、既製品ではどうしてもこだわりを実現できない場合、予算を100万円程度用意できれば他を圧倒できる素敵なオーダーメイドカウンターが実現できます。オーダーメイドは設計や製作にお金がかかるため、「内装と什器をトータルで見て、どこに重きをおき、どこを削るか」をデザイナーとよく相談する必要があります。

受付空間はお店にとっての第一印象。豪華にする必要はないけれど、そのお店らしさのある空間にしたいところね。

レセプションカウンターの選び方

次に、カウンターを選ぶ際のポイントや注意点について解説します。

美容院計画におけるカウンター設置のポイント

美容室のカウンターは、擬似的なスタッフルームのようなもの。レジ以外にも、様々な備品を設置するのが一般的です。

前項にて「レセプションカウンターは様々な役割を担う」と紹介したことからもわかるとおり、美容院のカウンターには下記のような多様な備品が設置されます。

  • キャッシャー(レジ)の設置
  • スタッフ用のPC・プリンターなどの設置
  • 物販物の陳列
  • 顧客カルテやスタンプカードのストックなどの保管場所
  • お客様のコートや荷物のお預かり場所(保管はロッカーでも可)

このように、美容院の受付は簡易的なスタッフルームや事務所の役割を兼ねることも多く、それらの用途を一手に引き受けるレセプションデスクは、店舗面積やテナント規模の割に大きなものとなることが多いのが特徴です。
設計・購入の際は、カウンター周りに何をどのくらい置く予定であるのかという点を、しっかりと整理してから調達する必要があることがわかります。

また、お客様の個人情報であるカルテを記入・保管する場所である点にも注意が必要です。
具体的には、カウンターの上に目隠しとなる衝立を設けたり、店員側の手元が見えないように天板の高さ調整するなど、視線をコントロールする工夫も必要となる場合があるためです。

加えて受付カウンターは、「お店の顔」としての役割も果たすことの多い部位です。
例えば美容室を紹介するポータルサイトや雑誌を確認すると、この「レセプション空間の内装写真」が掲載されている店舗が多いことに気がつくでしょう。
レセプションスペースは、店舗ファサードの次に訪問者の目に触れる部分のため、カウンター周りには予算を投じるケースが多いのもその原因と考えられます。

カウンター選びひとつ取ってみても、事前に方針を決めておかないといけないことがたくさんあるのね。

そうね。まずは
「①カウンターでは何をどこまでするのか決める」
「②そのためには、何をどのくらい設置する必要があるのか整理する」
この2点が重要よ。

縮小化するレセプションカウンター

でも最近では、あえてレセプションスペースをミニマルにする動きもトレンドなのよ

近年のヘアサロンの中にはあえて大きなカウンターを設けない店舗も増えています。

例えば、下記の記事でも紹介した個室美容室などは、その代表的な例と言えるでしょう。

キャッシュレス決済によるレジ機能の小型化や、会員証・予約管理システムのIT化といった変化を背景に、お会計や次回予約の際にも、PCやキャッシャーのような大型の設備が必要なくなりました。
これは、わざわざカウンターまでお客様が出向かなくても、各セット面や個室内で全ての手続きを済ませられることを意味します。

こうした店舗では、機能面はすべて裏方のスタッフルームに回すことでカウンター周りの大きさと収納量を最小限に抑える手法をとることになります。
その場合レセプションデスクは「店の顔」という役割が強くなるため、、美容院の内装コンセプトを反映した、小さくも装飾性の強い受付スペースを設置する傾向にあります。

結果、すこしでもお客様にくつろいでいただくスペースを増やす意味でも、最近では小さなレセプションデスクを好むクライアント様も増えているのです。

美容室に受付がないって、ちょっと変な感じ

「お金がない」「店が狭い」という消極的な理由でなくすのではなく、
「快適性を優先させる」ために縮小しているのがポイントよ。

まとめ

美容室の受付って、思っていた以上に奥が深いのね

本記事の要約

  • 美容室の受付カウンターは、接客・物販・事務作業が入り混じる、多用途空間
  • お店の規模やオペレーションに合わせて、その大きさや機能は変化する
  • 近年は機能性よりも、「お店の顔」としての役割が強い

以上、美容室におけるレセプションカウンターについて紹介してきました。
受付部分のデザインは、店舗全体の内装コンセプトやブランドイメージを引き受ける重要な役割が期待されているといっても過言ではありません。

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