【完全ガイド】美容室開業前の保健所・消防検査とは?必要な設備と申請準備を徹底解説

美容室を開業するにあたって、保健所と消防の検査に合格することは避けて通れません。
どれだけ内装がおしゃれでも、保健所の基準を満たしていなければ、開業許可は下りません。
この記事では、保健所・消防の検査で確認される項目や必要な設備、準備の進め方までを初めての開業でもわかりやすく解説します。
美容室の開業には「保健所の検査」が必須

まず押さえておきたいのは、美容室の開業には保健所の検査が必ず必要だということです。
この検査に合格しなければ、いくら工事が終わっていてもお店は開業できません。
✅ こんな準備が必要になります
- 「美容所開設届」の提出(開業の7日前まで)
- 内装設計が基準に沿っているかのチェック
- 必要な設備や備品が揃っているかの確認
保健所では、「美容所開設に必要な書類」「設置すべき設備のリスト」などがもらえるので、内装計画の前に相談しておくのがおすすめです。
保健所検査で見られるポイント|必要な設備一覧

検査では、衛生管理・安全性・動線の確保など、以下のような項目が確認されます。
✅ 必要設備 | 説明 |
---|---|
作業場と待合室の仕切り | カーテン・間仕切りなど、空間を分けるもの |
セット面(鏡・椅子) | 施術スペースが明確に分かれていること |
シャンプー台 | 配管の整備・床の防水処理が必要 |
手洗い用の流し | シャンプー台とは別に設置が必要(消毒・手指洗浄用) |
消毒設備 | メスシリンダー/紫外線消毒器/消毒液など |
タオル収納・使用済みタオル入れ | 清潔ゾーンと不潔ゾーンを分ける工夫が必要 |
換気扇 | キッチン周りや密閉空間には必須 |
💡 検査でNGにならないためには、「どこに何を設置するか」を事前に図面に落とし込み、保健所へ事前相談するのが一番確実です。
💡 保健所に事前相談した後は、他の設備や備品と併せて、内装工事業社と役割分担を明確に行い、抜け漏れを防ぎましょう。
消防署への申請・検査も忘れずに!

消防署への届出が必要になるのは、以下のようなケースです。
- 火器を使用する(縮毛矯正/アイロン等)
- 熱源機器を使う(給湯器・ストーブなど)
- 美容室の床面積が一定以上(基準は地域差あり)
消防の検査で確認される設備
- 非常灯・誘導灯の設置
- 消火器の配置(業務用)
- 避難経路の確保
- 電源容量・配線の安全性
消防検査も「内装工事完了後」ではなく、工事着工前に図面を見せて事前確認するのがベストです。
保健所・消防の検査をスムーズに通す3ステップ

① 保健所・消防に事前相談
- 図面・レイアウトイメージを持参
- 設備の配置や広さについてアドバイスをもらう
- 設備リストを事前にもらっておく
② 内装業者との連携
- 設計段階から設備の必要条件を反映
- 手洗い場やコンセント位置などを調整
- 「完成後に追加工事」にならないよう、段取りが大切
③ 検査当日の流れ
- 提出書類を一式準備(下記参照)
- 検査官が現地に来てチェック
- 問題がなければ即日合格 → 営業許可が出る!
検査当日に必要な書類と準備リスト

以下の書類は事前に準備しておきましょう:
- 美容師免許の写し(開業者全員分)
- 美容所開設届
- 平面図(設備の配置を明記)
- 消毒方法や清掃手順の資料
- 必要設備のチェックリスト(あると安心)
📝 検査官から「消毒はどうしていますか?」「この流しは何用ですか?」と質問されることもあるので、説明できるようにしておきましょう。
まとめ|検査は“後回し”ではなく“最初に”準備するもの

- 保健所の検査に合格しなければ、美容室は開業できない
- 消防署への届け出も、設備や面積によっては必要になる
- 最初に相談 → 内装に反映 → 完成後に立ち会い検査の流れが基本
- 設備の配置・動線・衛生管理が合格のカギ
Studio.Sumutocoでは、
弊社、Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)美容室の設計・内装工事はもちろん、保健所や消防への相談・検査対応までサポートしています。ご不明なことがございましたら、お気軽にお問合せください。