美容室開業に必要な備品・什器|セット面・レジカウンター・シャンプー台

ここでは「おしゃれな美容室を、予算内で作る」前提で、「何を・いつ・何に注意して、発注するべきか」について解説していきます。

什器

セット面(鏡)・レジカウンターの2つをきちんとこだわれば、それだけでおしゃれな空間を作れます。極論を言えば、真っ白な箱に、圧倒的におしゃれな、セット面レジカウンターを置くだけで、素晴らしい空間に仕上がるのです。

セット面・鏡

美容室内装施工事例
©️スタジオすむとこ施工事例 画像の無断転載を禁止します。

セット面は、美容師さんの商売道具であると同時に、美容室内装の要(かなめ)となる部分でもあります。早い段階で、内装と設備にかけられる予算を、信頼できるデザイナーに提示し、内装とセット面の配分を一緒に考えることをおすすめします。

レジカウンター(レセプションカウンター)

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スタジオすむとこ_受付カウンター施工事例(東京 杉並区 高円寺)※画像の無断転載を禁止します

レジカウンターは、セット面・鏡の次に、内装の中で目を引く場所です。セット面を優先した後、まだ余裕があれば、予算をかけてフォーカルポイントにした方が、よりおしゃれで魅力的な美容室に仕上がるでしょう。また、レジカウンターには沢山の備品を設置する必要があります。十分な収納量を確保できるように設計しましょう。

レジカウンターに設置する備品の例

  • キャッシャー(レジ)の設置
  • スタッフ用のPC・プリンターなどの設置
  • 物販物の陳列
  • 顧客カルテやスタンプカードのストックなどの保管場所
  • お客様のコートや荷物のお預かり場所(保管はロッカーでも可)

内装が完成した後から、備品を選ぶと、内装の雰囲気と合わなかったり、サイズにフィット感がなかったり、という場合があります。したがって、使用する備品は早めに目星をつけ、デザイナーに共有しておくと、より理想に近い美容室内装に仕上がるでしょう。

設備

シャンプー台

©️スタジオすむとこ 美容室施工事例(東京 渋谷)※画像の無断転載を禁止します。

シャンプー台は、あなたが使っていて実績のあるものか、他店と差をつけられないものを選びましょう。サイドシャンプー・バックシャンプー・フルフラットシャンプーで悩んだら、サイドシャンプーとバックシャンプーが両方できるタイプのものが良いでしょう。こちらは「デザイン・設計」の際、早い段階で決定する必要があります。店舗の動線設計や水道配管に大きく影響するためです。

機種を選ぶ際は、タイプと予算を決めた後、実際にメーカーのショールームに行って試してみることをお勧めします。東京にある大手メーカーのショールームは下記です。

洗濯機

洗濯機は、特別なこだわりがある場合を除いては、初期の段階ではお金をかけないことをおすすめしています。洗濯機は引越しや結婚などで不要となったものが安く出回っています。ジモティーなどで0円で出品されていることも多いので、少しでも多くの運転資金を残したい人は、中古も検討しましょう。ドラム式か縦型か、だけを決めておけば、洗濯機自体を設置するのはオープン直前で問題ありません。

洗濯機って、処分するのにもお金がかかるから、0円でももらってくれると有り難いもんね。

最初はお金をかけずに集めて、だんだん設備をバージョンアップしていくのも楽しいですよ。

その他必要な設備・インテリア

ワゴン、施術者用の椅子、など、他にも必要な設備を揃えていきましょう。これらは、後からでも簡単に買い換えることができます。こだわりがある場合を除いては、最もお金のない開業時まずはコストをかけずに揃えて、お金を貯めてから買い換えるの方法をおすすめしています。ただし、美容室の空間コンセプトを壊すことがないよう、デザイナーと相談しながら決めるのが良いでしょう。オープン直前までに設置できれば問題ありませんが、オープン前はバタバタするため、良いものがあればあらかじめ到着日を指定して購入してしまうのが良いでしょう。

  • セット・カット用の椅子
  • ワゴン
  • 施術者用の椅子
  • パーマ用器具やボイラーなどの美容器具

必要なものの詳細は、下記にリストアップしています。

備品

パーマ・カラー用品・消耗品

パーマ・カラー用品・消耗品は、内装や什器・インテリア・設備に比べると金額が小さいため、後回しになりがちです。ホームセンターやドラッグストア、Amazonで頼むことができるものは後回しで大丈夫です。ただし、使いたい製品が決まっていて、発注から納品までに時間がかかる商品(パーマ剤やカラー剤など)は、早い段階で到着日指定で、注文してしまうようにしましょう。到着日は、確実に施工が終わっているであろう、オープンの2〜3日前が良いでしょう(早く届いてしまうと作業の邪魔になります)。

また、パーマ・カラー用品・消耗品は、皆さんが予想するより、収納量が多いケースがほどんどです。下記にリストを用意しましたので、デザイン・設計」の段階でリストに目を通して、どこにどれを収納するかをイメージし、デザイナーに伝えておきましょう。

看板

美容室外観_東京都
©️スタジオすむとこ 施工事例(東京都・練馬区) 画像の無断転載を禁止します。

美容室の看板は下記の3つに分けられます。

  • 壁面サイン・ファサード看板
  • 突出看板・袖看板
  • スタンド看板・立て看板

その美容室の立地によって、必要な看板は異なります。具体的に、どの立地でどの看板が必要かは下記で解説しています。

看板自体は、オープンした後の設置でも問題ありませんが、壁面サインや袖看板の場合は、予めどこに設置する予定があるか、「施工」に入る前に伝えておくと、後から余計な手間やコストがかからずに済みます。

まとめ

今回は、美容室で必要なインテリア・什器・備品について、決定の時期・選択のポイント・優先順位、をまとめました。

  • 什器
    • セット面・鏡
    • レジカウンター(レセプションカウンター)
  • 設備
    • シャンプー台
    • 洗濯機
    • ワゴン・施術者用椅子など
  • 備品
    • パーマ用品
    • カラー用品
    • 消耗品
  • 看板

弊社Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)では、内装だけでなく、什器(セット面・レジカウンター)など1点から、ご相談を承っています。お気軽にお問合せください。