1人美容室を開業するために必須?ブランディングの意義と重要性を解説
1人で美容室を開業したいんだけど、ブランディングって何だろう?
開業準備で、あんまり余計な時間かけれないんだけど、ブランディングしなきゃダメ?
1人美容室の開業には時間も手間もかかり、すべての打ち合わせなどをしていたら毎日大変ですよね。
そんな日常のなかで「後回しにしてもいいかな」と思われやすいのが、ブランディングでしょう。
たしかにブランディングは実態があるわけでもなく、考えなければ開店できないというわけでもありません。
しかし1人美容室の開業だからこそ、ブランディングはオーナーさんの味方となります。
そこで今回は1人美容室の開業に必須なブランディングと、その意義や重要性について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
ブランディングとは?
そもそもブランディングとはなんでしょうか?
顧客や消費者にとって価値のあるブランドを構築するための活動。ブランドの特徴や競合する企業・製品との違いを明確に提示することで、顧客や消費者の関心を高め、購買を促進することを目的とする。
デジタル大辞典
つまり、ブランディングとは「この美容室だから来たい」とお客様に思ってもらうことを目的とした店舗施策といえます。
予算の限られた1人美容室の開業では、なかなか店舗の広さや装飾の豪華さで戦うのは難しいですよね。
ただブランディングする方法はたくさんあります。
そういった部分にアプローチする方法として、ブランディングについて細かく解説します。
1人美容室の開業にブランディングが必須な理由とは?
1人美容室の開業を考えているなら、ブランディングについて学びましょう。
なぜなら1人で美容室を経営する場合、資金力のあるチェーン店と比べて集客面で劣るからです。
そこで1人美容室のブランディング観点から、以下の2つを考えましょう。
- 機能的価値
- 情緒的価値
1つずつ、詳しく解説します。
機能的価値
機能的価値とは、美容室でいうと「カット技術(髪が短くできる)」「カラー技術(髪に色がつく)」などに該当します。
まず、あなたが美容師としての資格を持っている時点で、下記のニーズに対する「機能的価値」を与えることができる、と認められています。
自分じゃ、上手にセルフカットできないよ。
最近流行りの〇〇の髪型にしたいけど、自分じゃ無理。
しかし、世の中に美容師資格を持つ人は沢山いますから、その中でも「カットが抜群に上手い」や「カラー技術がずば抜けている」といった圧倒的強みがないと、「機能的価値」だけで差をつけるのは難しいでしょう。
参考:1000円カット(QBハウスなど)ってブランディングされているの?
QBハウスに代表される1000円カットは、安く・早く・いつでも・手軽に髪を切れる、というコストあたりの機能的価値を最大化した、優れたブランディングです。近くに高級美容室しかない場合は、「1人美容室の開業」であっても、こういった戦略もありかもしれません。
情緒的価値
情緒的価値とは、「美容室に行った後、気分が上がる」「ゆったりと過ごしてリフレッシュできる」などに該当します。
美容業界は、イメージや好みが重視される特性上、情緒的価値も重視したブランド戦略が必要です。
憧れの有名美容室でカットしてもらった!嬉しい!
美容室で「仕事できる」イメージの髪型にしてもらった!
明日からまた仕事頑張ろう!
気持ちいいシャンプーといい匂いでリラックスできたな。
いつもの美容師さんとの近況報告会も楽しかった!来月も美容室に来るの楽しみ。
あなたが、どういった場所で、どういった世代の、どういった人々をターゲットに美容室を開業するかによって戦略は変わってきますが、「情緒的価値」を意識してブランディングすることは、あなたの美容室を長く愛されるお店にしてくれることでしょう。
ブランディングを考えた店舗づくりの方法は、以下の記事で紹介しています。
まとめ
今回は1人美容室の開業に必須なブランディングと、その意義や重要性について解説しました。
本記事の要約
- ブランディングとは「このお店だから来たい」と思ってもらうための店舗施策のこと
- 美容師であれば「機能的価値」は、最低限満たせている
- 「機能的価値」に加え、「情緒的価値」についても考えることが、人気美容室を作る秘訣
1人美容室の開業には考えることもたくさんあり、その準備には時間もかかりますよね。人気の美容室を作るには、人気美容室を作ったことのあると一緒に店舗作りをするのが一番です。
studio.sumutoco(スタジオすむとこ)は、美容室のデザインや設計・施工を行なっていますが、その過程で、必要に応じてブランディングに関するアドバイス等も無償でさせていただいております。気になった方は、是非一度お問い合わせください。