美容室内装|格安工事をおすすめしない5つの理由「結局損することも」
美容室の安い工事業者を見つけたけど怪しい?
安ければ安いほど、オーナーとしては嬉しいけど実際どう?
美容室の開業にはなにかとお金がかかりますし、正直、初期費用を抑えることができるなら嬉しいのが本音ですよね。
ですが格安工事を請け負う業者を選んでしまうと、後々損することになるかもしれないのです。
そこで今回は、美容室の格安工事をおすすめしない5つの理由と対策方法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
美容室の格安工事をおすすめしない5つの理由とは?
物件を契約できたら、まず行うのが美容室の内装・外観工事ですよね。
それ以外にもセット面やシャンプー台など備品にもお金がかかることから、なるべく工事費用は安く済ませたいと考えるオーナーも多いのではないでしょうか?
ただし悪質な業者(悪質でなくとも腕が無い業者)に依頼してしまうと、逆に損になってしまうことも。
ここからは美容室の格安工事をおすすめしない理由を、5つ紹介していきます。
数年で改修工事が必要となるケースが多い
内装・外観工事が安い理由として挙げられるのは、表層的な施工によるものかもしれません。
この場合、素人には分からないような部分の手抜き工事を行われてしまい、結果的に耐久性が低いものが完成する場合もあります。
壁の下地は、通常(壁紙仕上げ)で455mm間隔、重量のかかる場合(造形仕上げなど)で、300mm間隔です。でも過去に改装で入った現場では「910mm間隔で下地してあった!」なんていう衝撃的な現場もありました。
昔施工された電気工事の配線がぐちゃぐちゃで、「漏電した」と言われて見に行ったけれども、原因が特定できず、配線を全てやり直した現場もありました。
また耐久性が低いということは、耐久年数も低くなりますよね。
数年ですぐ改修工事が必要となったり、地震などの自然災害の影響を受けやすくなったり、何かあった時に全てやり直しになったりして、安いのは初期費用だけ。
後々の修正費用が高くなると考えれば、損だといえるでしょう。
見積もり時点での金額が激安なだけ
腕の無い営業担当のいる業者に依頼してしまうと、ずさんな見積もりが行われてしまう可能性があります。
業者は必要な内装工事を上手く見積もることができず、安い金額で見積もられて契約後に追加していきます。
最終的には工事金額が膨らみ、当初予定していた倍の金額を請求されるなんてケースもあるそう。
見積もり時点での金額があまりにも相場より安い場合は、しっかりと理由を聞くなりして対策するべきです。
内装工事をパック販売している
内装工事をパック化して販売している業者もあります。
ほとんどが優良企業ですが、なかには基礎的な工事でもオプションで加算されていく仕組みになっている業者もいるのが現状です。
もちろん美容室の内装工事に詳しくない方からすれば、パック販売のほうが分かりやすいという利点もあります。
ただしこの販売形態も工事金額が膨らみやすいので、注意が必要です。
適切でない素材を使用している
美容室に限ったことではないのですが、利用する素材が適切でないなものであることもあります。
この場合、しっかりとした工事をしてもらっても耐用年数は下がります。
薬剤(毛染め液)のかかる可能性のある床は、シミになりやすいため、ビニル系床材はおすすめしません。木製の床も汚れやすいですが、シミができても「エイジング」と認識されるデザインならOKです。
きちんと、素材の特性と、空間の特性を理解したデザイナーに、プランニングしてもらわないと、美容室の開店後にさまざまなトラブルを起こす可能性も。
トラブルの処理に費用を割くことになれば、もちろん全体的な価格はあがるため損になってしまいます。
予定している工期から大幅に遅れる可能性がある
内装工事の見積もりなどが済んだら、おおよその工期を教えてもらえます。
ただし格安で内装工事を請け負う業者は、基本的に多くの依頼数を同時進行しているため工期が遅れる可能性も。
格安の内装業者は、決まったパターン以外は自社でできないんだ。だから、今まで発注したことのない外注業者に発注して、その業者が「途中で逃げてしまう」「全く仕事ができない」なんてこともザラだよ。
工期に合わせてその他の予定を立てていることが多い美容室では、なかなか厳しい状況になります。
他の業者に依頼しなおすとしても、それなりの費用がかかってしまうため注意が必要です。
美容室の内装・外観工事を安く済ませたいときに取るべき安心な方法とは?
では、美容室の内装・外観工事を安く済ませたいときに取るべき安心な方法とはなんでしょうか?
それは以下の2つです。
信頼できる業者と会う確率を上げる
知り合いの紹介で依頼する
あなたと面識のある「紹介者」は、あなたとの信頼関係があるため、しっかりとした業者を紹介してくれるはずです。
ただし、紹介で依頼する場合、下記の点に注意する必要があります。
- 「紹介者」に必ずしも知識があるとは限らない
- 紹介してもらった手前、(合わなかった場合)断りにくいこともある
WEB上でしっかりと調査する
また自分で探す場合は、WEB上で口コミサイトを10社以上比較してみましょう。
例えば、まとめて、相見積もりできるホームプロなどのサイトを利用するのも1つの手です。
さらにSNSなどを上手く活用して、ステマではない口コミを探してみるのもおすすめです。
信頼できる業者かどうか判断できる目を持つ
自分で勉強して知識を持つ
本格的な知識を持つには、その業界(空間デザインや店舗内装業界)で学ぶのが一番の近道です。
しかし、知識を習得するには年単位での時間が必要ですし、美容室開業に取ってはかえって遠回りになるでしょう。
本でもある程度の知識は付きますので、意見やテイストの異なるものを10冊程度読むのが良いと思います。
このサイトでは、下記のメンバーが得意とする分野の記事を書いていますので、本を読まずともなかなか他では得難い知識を得ることができると思います。
- 空間デザインや店舗内装業界のメンバー
- 美容室に知見のあるメンバー
- 建築に知見のあるメンバー
セカンドオピニオンを持ち、相談する
あなたの長期的な美容室経営を考えた時、味方は多ければ多いほど良いです。
では、どんな人があなたの味方になってくれると考えられるでしょうか?
セカンドオピニオンとなってくれると考えられる人の例
例えば下記が挙げられます。
- デザイナー
- 先に開業している美容師の先輩
- 不動産仲介業者
- 経営コンサルタント
- 税理士
ただし、ここでも「誰をセカンドオピニオン」とするか、の目利き力が問われます。
「良い」セカンドオピニオンの条件
例えば、良い「不動産仲介業者」であれば、あなたの事業が成功すれば、より大きな物件への移転や、2店舗目の物件仲介といった仕事へ繋がりますから、長期に渡って、良いパートナーとなってくれるでしょう。
逆に、悪い「不動産業者」の場合、「今回の物件が成約すれば良い」マインドでやっている場合もありますから、その辺の見極めが大切です。
実は同様のことは、「内装業社」にも言えるため、良いパートナーとなってくれる内装業社を見つけることは、あなたの長期的な美容室経営の資産となってくれることでしょう。
まとめ
今回は、美容室の格安工事をおすすめしない5つの理由と対策方法について解説しました。
本記事の要約
- 格安工事をおすすめしない理由
①数年で改修工事が必要となるケースが多い
②見積もり時点での金額が激安なだけ
③内装工事をパック販売している
④適さない素材を使用している
⑤予定している工期から大幅に遅れる可能性がある - 美容室の内装・外観工事を安く済ませたいときに取るべき安心な方法
①知り合いの紹介で依頼する
②WEB上で口コミサイトを10社以上比較する
③自分で勉強して知識を持つ
④セカンドオピニオンを持つ
なによりも労力を惜しまずにチェックするのが、美容室の工事費用を抑えるコツ。
知識がない状態では、良い業者とそうでない業者の違いも判断が難しいです。まずは、自分で勉強してその分野の知識をつけるか、信頼できる専門家に相談するのがおすすめです。
当社studio.sumutoco(スタジオすむとこ)では費用・仕上がり・工期など、さまざまなご相談に乗っております。機能を落とさず、デザインにメリハリをつけることで、安く仕上げることも可能ですので、美容室の開業をお考えでしたら、1度以下フォームからお問い合わせください。