美容室における内装は「コンセプト」が全てを決める|作り方と事例

毎年1万軒が新規開業する美容室。でも、それと同時に毎年7千軒が廃業しているという現実があります。そんな中で、大切になってくるのが、お客さんに「他の美容室ではなく、ここの美容室がいい」と思ってもらうこと。そのためには、お店のコンセプトを明確にして、そのコンセプトに共感した人にファンになってもらうことが必要です。

美容室内装における「コンセプト設計」とは

コンセプト設計?って初めて聞いたな。

大丈夫!実際の例を交えながら、詳しく見ていこう!

いきなり図面を描くのではなく、既成の建材や壁紙の組合せで内装を決めてしまうのでもありません。
まず、その人がどんな個性の持ち主で、どんなことが好きなのか。どんなお店にしたくて、何がお店の強みになり得るのか。から、イメージを膨らませ「世界に1つだけの物語」を作ります。

そして、その物語のイメージを、空間に落とし込んで、唯一無二の店舗を作ります。

コンセプトの作り方

コンセプトって難しそう..。一体、どうやって考えるの?

studio.sumutoco(スタジオすむとこ)では下記の4パターンから考えることが多いです。

①物語から考える

好きな小説や映画の世界観から考えることもあれば、
これまでにない新しいストーリーを考えて、そこから空間を作り始めることもあります。

新しいストーリーからオフィスを作った事例

先ずはストーリーを作ります。

それを空間に落とし込むとこんな感じに..!

物語って、楽しそう!わくわくするね。

②テイストから考える

テイストって、北欧系、ナチュラル系、古民家風、和モダン・・・とかのこと?

そうそう!色んなタイプがあるよね。

北欧、エスニック、アフリカン、民族・・・色々なテイストがあり、そこから好みを抽出することもあります。…が、世の中に溢れている「北欧系」「ナチュラル系」「古民家風」「和モダン」といった表現には、注意する必要があります。

一口に北欧系といっても、その本質は全く違うからです。
「北欧系の部屋にしましょう」というデザイナーには注意しましょう。
北欧系が好きだと思っていた人は、北欧系の家具やインテリアの、具体的にどこが好きなのか、考えてみる必要があります。

言葉で考えても、言葉に縛られてありきたりな発想しか出てこないときがあります。そんな時は、PinterestやInstagramでの画像を大量に保存しておきましょう(この時、予定していないテイストの、好きな画像も有れば保存しておくのがポイント) 。
デザイナーがあなたの好きな要素の本質を抽出して、具現化してくれます。

好きなテイストから飲食店を作った事例

こちらのテイストは「エスニック」。
でも、あくまでそれは「スープカレーの味を、空間に落とし込んだ結果」なので、 他の要素も混じって、オリジナリティあふれるデザインになっています。

③小さなものから考える

お気に入りの1つのものから発想していく、パターンです。その人のお気に入りのものは、その人の個性を表します。

例えば、1つの壺(つぼ)が好きだったとして、その壺を中心に、その壺を生かす空間を作る、といった形です。

ふーん。その人ならではの他にはないお店ができそうだね。 でも格好良くなるのかな・・・

そこはデザイナーの腕の見せどころ!信頼のできるデザイナーに任せて、よく相談してね。

④物件(店舗)の個性から考える

これから美容室にする予定の物件の形、場所(路面店・路地裏)、物件の構造、(自宅などの場合は)これまでの思い出、をもとに、その個性を生かす空間を考えます。

これは、変わった形のお店の空間デザインをする場合によく使うよ。

その物件の個性から考えた事例

壁が2面も丸々窓の、採光の良い物件だったので、360度鏡で、360度どこからみても岩のようなテーブルを作った事例です。

まとめ

色々な作り方を見てきたけど、参考になった?

うーん..、でも実際プランニングしてもらわないと、ピンとこないかも ..

そうだね、自分のお店の将来イメージがしっかり共有できるか、好みがぴったり合うデザイナーを見つけるのが一番だけど、それができない場合はたくさんの人にプランニングしてもらうといいよ!

弊社、Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)では、詳細なヒアリングをもとに、コンセプトから作り込む「唯一無二の空間設計」を得意としています。こだわりの内装をお考えの方は、ぜひ下記からお問合せください!