【完全版】韓国な美容室を作るには?|韓国で人気な内装デザイン14選

目次

韓国で人気な美容室内装とは?

10代の子が、「韓国に行きたい美容室がある」って言ってた!

韓国は、国策としてコンテンツ産業に力を入れているから、ここ最近のデザイン分野における成長はすごいのよ。

ふーん。韓国風にしたら、若い世代に人気が出るかな?

でも「韓国」な内装って、一体何だろう?

「韓国」は、近年、デザイン分野で非常に伸びてきています。従って、10代・20代の中には、「韓国=おしゃれ」のイメージが定着しつつあり、韓国にデザインを学びに行く若者もいるほどです。

でも、一方、成長が著しい代わりに、数年単位で、韓国デザインのトレンドは移り変わってしまいます。従って、トレンドにただ乗ると、数年で時代遅れということになりかねません。

長く愛される美容室を作るためには、「韓国デザインの美容室のどういった部分を魅力だと思っているのか」の要素を再分化し、その魅力としている部分を引き出していくことで、「韓国っぽさを出しながらも、普遍的におしゃれ」な美容室内装を実現することができます。

「韓国」な美容室内装を成功させるためのポイント

沢山のデザインを見ておくこと

沢山のデザインを見ることで、「韓国のどこかが好きなのか?」を理解し、好きな要素を正確にデザイナーに伝えることができます。

あなたの美容室の常連さんが、「毎回色んなイメージ画像を見せてくれる」→「あなたがそのお客さんの好みを把握する」のと、同じことですよ。

美容室以外の店舗内装も見ること

韓国もそう大きくはない国のため、美容室だけで探すと限定的です。美容室以外も含めた素敵なデザインの店舗や住宅で探すと、理想に近いものが出てくるでしょう。

その集めた画像を、信頼できるデザイナーに渡すこと

その沢山見た画像のうち、好みだった画像は、全て(テイストがバラバラだったとしても)ストックして、デザイナーに渡しましょう。きちんとしたデザイナーであれば、その中から、要素を抽出して、あなたの個性を生かした素晴らしい内装を作り上げてくれるはずです。

今回は、韓国の美容室画像を中心に、それ以外の業種も含めて、沢山の画像を集めました
美容室内装で使いやすい事例ばかり選んでいます。是非、好きな要素が見つけてみてください!

「韓国」と聞いて日本人がイメージしやすい「レトロ系」内装

数年前にブームになった、「インスタ映え」するレトロ系の内装です。50年代のアメリカ的な雰囲気に、ビビットな80年代のアメリカ的なカラーを混ぜ込んでいます。原宿系とも親和性が高く(というより、原宿のポップカルチャーの影響も色濃く受けている?)ので、アメリカのレトロな雰囲気や、原宿のポップカルチャーに即したヘアスタイルが得意な美容師さんには、お勧めの内装です。

ビビットなピンクで「インスタ映え」なレトロ内装|韓国

ビビットなピンクの一点集中型ドア&それに合わせた内装|韓国

こちらは、ソウルの美容室です。50’sのアメリカのような、レトロでポップな内装です。黒・ピンク・白を基調とし、ネオンや目立つライトなどが存在感を出しています。新宿や渋谷のような地域で、こういった雰囲気のヘアスタイルが得意な美容師さんにはお勧めの内装です。

出典:RETRIP by ikemenlove

こちらは、ZAPANGIというソウルのカフェです。鮮やかなピンクの販売機型のドアが入り口になっています。この目を引くドアは、かなり印象的です。1つ目にご紹介した内装は、全てを作り込んでいたのに対し、こちらは一点集中型で、ドアをしっかりと作り込んでいます。内装(下記画像)は、しっかりと作り込むというよりは、このドアを期待して開けても、がっかりしないくらいの作りがなされています。

カラフルな色使いが可愛い、洗練された美容室内装

ここ最近(2021年4月現在)の韓国のトレンドは、「ポップ」から「洗練された」印象に変化しつつあるように思います。

ここでは、独特の美しい色のコーディネートはそのままに、少し「綺麗め」に移行した韓国の美容室内装デザインを見ていきます。

エメラルドブルーと「銅」色が美しい美容室内装|韓国

こちらは、韓国の美容室の内装です。白を基調としたベーシックな空間ですが、エメラルドブルーのドアを配置することで、この空間が特別なものになっています。こうした色遣いの巧みさは、今韓国のデザインがブームになっている要因の1つだと言えるでしょう。

ターコイズブルー×白の壁×金属が可愛いカフェ内装|韓国

こちらは、韓国のカフェの内装です。白い壁にターコイズブルーの椅子と絵が映えています。注目すべきポイントは、グレーやグレーの入った水色、白など、様々な色の椅子を置いている点です。白い壁×ターコイズブルー×金属でも十分素敵ですが、それだとターコイズブルーが目立ちすぎます。従って、ターコイズブルーと白の間の色(水色や灰色)を置くことで、色の濃淡を出し、空間に深みを出しています。

床はプリントの塩ビ(安い材料)に見えますが、他をきちんと作り込んでいるため、全く気になりません。全体を美しくデザインし、作り込む場所と予算を削減する場所にメリハリをつければ、予算を守りつつ、美しい空間作りが可能です。

淡い水色×淡いピンクのガーリーなネイルサロン|韓国

こちらは韓国のネイルサロンの事例です。淡いピンク×淡い水色×金属で、「かわいい」空間を演出しています。この「銅」のような金属色は、もともと欧米でよく使われるのですが、それを上手に取り入れています。また、ピンクと水色の色の濃さも、濃すぎると毒々しくなり、薄すぎるとぼやっとした印象になりがちですが、絶妙な濃さになっていると思います。

さまざまな青を配置したネイルサロン|韓国

こちらも韓国のネイルサロンです。青で統一されていますが、青と一口に言っても6種類も使われています。この色使いは、日本の美容室においても、とても取り入れやすそうです。海辺なんかに、こんな色使いの美容室があったら、美しいと思いませんか。

紫を使用したアパレル内装|韓国

こちらは、韓国のアパレルショップの内装です。日本で紫を使うと「シニアがターゲット」のようなイメージがつきがちですが、欧米や韓国では、紫色が使われるケースも往々にしてあります。あなたの得意とするヘアスタイルが個性派で、それに合わせた内装を作りたい場合、海外の事例を調べて、紫色を使った内装にチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。

白を基調とした、洗練された美容室内装デザイン

最近の、韓国の美容室で特筆すべきは、ライトの使い方が美しいこと。ここでは、そんな照明を上手に使用し、白を基調とした洗練された美容室をまとめました。「韓国」というと、ポップでガーリーな印象をお持ちで、「自分の美容室内装に生かすのは難しいかな」と思っていた方、必見です。

アール(円弧)が、都会的な印象の美容室内装|韓国

こちらは都会的で洗練された印象の美容室です。アール(円弧)のセット面に、そのアールに沿ったライトが埋め込んであります。天井・床・壁が最低限で抑えてあるのに対し、セット面をしっかりと作り込んであります。什器に1点集中型で予算を割き、おしゃれに仕上げるのは、予算を抑えて素敵な美容室を作るためのテクニックです。ただし、デザイナーの腕が非常に重要ですので、デザイナー選びが大切です。

鏡に「はさみ」マークの遊び心、な美容室|韓国

こちらも、セット面にアールのライトを埋め込んでいます。しかし、ハサミのマークの鏡や、左奥のアクリルの看板パネルにより、上記の洗練されたデザインに比べると、ポップで遊び心のあるカジュアルな美容室に仕上がっています。

アール(円弧)の天井がおしゃれな美容室内装|韓国

こちらは、アール(円弧)の天井がおしゃれな韓国の美容室です。天井を一部だけアール(円弧)で制作し、上から照明を照らしています。この天井は、照明と、業務用エアコン設置のためでしょう。しかし、それを感じさせないおしゃれな作りになっています。日本の美容室でも再現しやすいデザインでしょう。

ライト使いが美しい、美容室のエントランス|韓国

間接照明の使い方が美しい、韓国の美容室のエントランスです。まるでホテルに来たかのような錯覚を覚える美容室です。こちらは、日本の美容室でも比較的使用しやすい事例だと思います。

面のライトで「光」使いが美しい、クールな美容室内装デザイン

「韓国は女性だけが美しい」

そんなイメージは、今や幻想です。今や韓国の男性もおしゃれで洗練されているのが普通。ここでは男性的で格好いいデザインをご紹介します。

「黒」基調×「光」使いが美しい、クールな美容室|韓国

こちらも、韓国らしく、光(ライト)使いが巧みで美しい美容室です。幅の広いライトのパネルで空間を仕切ることで、空間の雰囲気を格好良く演出しています。日本の美容室でも再現性が高いように感じられますが、照明が少なく、一般的に美容室に必要とされるよりも光量が少ない設計です。カラーを行う美容室においては、「外と中で、色の見え方が異なる」ということになりかねないので、注意が必要です。

大きい面ライトが魅力的な美容室|韓国

こちらも、独特の照明が格好いい美容室です。先程の美容室よりも光量があるため、日本の美容室でも使用しやすいでしょう。この、韓国に多い、パネルタイプの照明は、応用すれば色々なパターンが考えられそうです。

独特の世界観を表現した、おしゃれな内装

カフェへと続く道|韓国

こちらは、ソウルのカフェ「5bey(オベイ)」です。外壁も階段も「落書きっぽっくも可愛い」オリジナリティ溢れる、デザインになっています。

こんなに可愛い階段、思わず、のぼっちゃいそう!

監修

今回の画像集め、デザインに関するコメントはstudio.sumutoco(スタジオすむとこ)が行っています。

下記では、海外の事例も紹介していますので、併せてご覧ください。

https://studio-sumutoco.com/salon-opening/027-2/