美容室内装|おすすめの床の種類は?選び方・費用・メンテナンス方法を徹底解説

美容室の床、どうしよう?

気を気をつけた方がいいポイントってあるのかな?

美容室内装の床は何を使う?選択のポイント3点

美容室の内装床については、下記の3点に注意して選ぶことが必要です。

メンテナンス性で選ぶ

美容室の床は、①髪の毛の清掃、②カラーリング溶剤の付着、③土足歩行や径の小さいキャスター椅子による傷や汚れ、にも耐えうる耐久性が求められます。ここでは、美容室でメンテナンスしやすい素材を5点、紹介していますので、どれを選んでも大丈夫です。ただし、よりメンテナンス性を追求するのであれば、磁気タイル(大判)が良いでしょう。

デザイン性で選ぶ

デザイン性や本物の素材にこだわるなら、タイル・木の床・左官仕上げが良いでしょう。床は大きな面積を占めるため、どの素材を選ぶかで、お店の雰囲気が大きく変わります。信頼できるデザイナーとよく相談して決めるのが良いでしょう。

価格で選ぶ

価格で選ぶなら、フロアタイル(塩ビタイル)が良いでしょう。安いものであれば、2,500円/平米〜施工が可能です。ただし、安い中からも質の良いものを選ばないと、お店全体の印象が安っぽくなってしまう可能性があるので、信頼できるデザイナーと相談をしながら決定しましょう。

おすすめの美容室の床|5種類

フロアタイル(塩ビタイル)

フロアタイルは、塩ビのシートに、木目調・石目調・コンクリート調・レンガ調などの柄を印刷したものです。施工価格は、2,500円/㎡〜10,000円/㎡程度(※下地の費用は含まない)で施工することができます。美容室の床の中では、一番多く使われている材料です。また、カッターと専用の糊で施工するので、頑張ればDIYでも施工できます。

デメリットは、デザイン性や質感が劣るという点です。あくまで塩ビ素材に、柄をプリントしている製品であるため、かなり注意して選ばないと、安っぽい内装になりがちです。

左官仕上げ(モルタル・モールテックス)

©️スタジオすむとこ 美容室施工中写真 ※画像の無断転載を禁止します。

モルタル仕上げの場合、 5000円/㎡〜10,000円/㎡程度(※下地の費用は含まない)で施工することができます。左官屋さんの手仕事ならではの美しい空間を作ることができるでしょう。

モダンやシンプルな雰囲気の美容室ではそのデザインをより引き立てることができます。モルタルの上には、クリア塗装(防塵塗装)を行います。デメリットは、割れが出やすい点です。モルタルは、左官屋さんの腕に関わらず、「ヒビや割れが出るものだ」と思っておいた方がです。

ヒビや割れが嫌な場合は、モールテックスという左官材を使用することもできます。16,000円/㎡〜25,000円/㎡程度で施工できます。質感はモルタルに比べると、塗料に近い感触になります。

タイル(磁気タイル・大判)

磁気タイルは、ツルっとした質感で水に強い、美容室の床に最も適したタイルです。磁気タイルであれば3,000㎡〜30,000円/平米/㎡(※下地の費用は含まない)で施工することができます。

デザイン性が高く、おしゃれな美容室を作りたいのであれば検討するべきでしょう。滑りにくい「水回り床用」の素材も出ており、万が一水をこぼしても大丈夫です。ワックスがけなどのメンテナンス不要で、半永久的に美しい状態を保つことができます。

デメリットは、①はさみを落とした際に刃こぼれをおこしやすい点、②硬いので長時間立つと疲れやすい点、があります。目地を汚染しやすいので、大判のものがおすすめです。

木の床(フローリング・古材・エイジング)

フローリングの場合、5,000円㎡〜30,000円/㎡(※下地の費用は含まない)で施工することができます。無垢フローリングを使用すればデザイン性を重視した空間に仕上げることができるでしょう。しかし、いくらワックスをしても、汚れには弱いものが多い点がデメリットです。

そこで、弊社Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)おすすめしているのが、古材を使用したり、エイジング塗装する方法です。これにより、カラー材が染み込んでも、目立たなくすることができます。また、アンティークやナチュラルな雰囲気の美容室の場合には、その雰囲気を一層引き立てることができます。

ガラス床(床用ガラス・滑止タイプ)

ガラスは薬剤を吸収せず、表面に凹凸もなく清掃が楽なことから、美容室の床に向いている素材と言えます。美容室の場合は、滑るため、床用ガラスの「滑止タイプ(屋外用)」を使用しましょう。ただし、金額が高くなる(※要問合せ)ことから、予算と相談しながら決めるのが良いでしょう。

床を長持ちさせる!メンテナンス方法

薬剤をこぼしたら、すぐに拭き取る

カラー材はガラス素材以外では、床に染みこんでしまいます。カラー材をこぼした際にはすぐ拭き取るようにすることが重要です。また、床が濡れていると、入口から入ってきたホコリや砂と混じって、取れにくい汚れの原因になります。床は乾いた状態を保つようにしましょう。

ワックスがけをする

塩ビタイルの場合は、月に1回のペースでワックスがけを行いましょう。これだけで、カラー材による汚染がかなり変わって来ます。タイルやガラス床の場合は、特に必要ありません。

入口・水回りにマットを敷く

入口にマットを敷くことで、砂や石を持ち込みにくくなり、床を傷つけにくくなります。また、シャンプー台周りなど、水が床に落ちやすい場所にもマットを敷くことで、汚れを広げにくくなります。デザイン性を保てる範囲で、検討してみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、美容室の床の種類と選び方について解説しました。

  • 美容室内装の床は何を使う?選択のポイント3点
    • メンテナンス性で選ぶ
    • デザイン性で選ぶ
    • 価格で選ぶ
  • おすすめの美容室の床|5種類
    • フロアタイル(塩ビタイル)
    • 左官仕上げ(モルタル・モールテックス)
    • タイル(磁気タイル・大判)
    • 木の床(フローリング・古材・エイジング)
    • ガラス床(床用ガラス・滑止タイプ)
  • 床を長持ちさせる!メンテナンス方法
    • 薬剤をこぼしたら、すぐに拭き取る
    • ワックスがけをする
    • 入口・水回りにマットを敷く

弊社Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)では、舞台美術と建築の技術を融合させ、さまざまなテイストの美容室をデザイン・設計・施工しております。お気軽にお問合せください。