【美容室 シャンプー台 完全ガイド】種類・価格・選び方・設置費用をプロが解説

美容室のシャンプー台は、種類や配置次第でお店の印象・客単価・リピート率まで左右する、非常に重要な設備です。また、内装に占める、費用が高く、給排水まで行うと簡単には変えにくい設備でもあります。

👉費用については「美容室の内装費用・相場を詳しく解説した記事」も参考にしてください。

この記事では、シャンプー台の種類・特徴・価格・選び方・おすすめ機種まで、すべて網羅して解説します。

シャンプー台とは?美容室における役割と重要性

©️スタジオすむとこ 美容室施工事例(埼玉 所沢)※画像の無断転載を禁止します。

シャンプー台は単なる設備ではありません。
むしろ、お客様が「もう一度来たい」と思えるかどうかを左右する、体験の中心です。

  • リラックスできる姿勢か?
  • 髪や頭皮を丁寧にケアしてくれる印象はあるか?
  • 清潔感と設備の快適さはあるか?

サロンの世界観と連動して、「あのお店、よかったな」と思ってもらえるかが決まります。

シャンプー台の種類と特徴【3タイプ比較】

©️スタジオすむとこ フルフラット RUBINOⅡ BASIC-R導入事例 ※画像の無断転載を禁止します。
種類特徴向いている店舗
サイドシャンプー横から施術する基本タイプ。コストを抑えやすい小規模・高回転型サロン
バックシャンプー後ろから施術。お客様の首への負担が少ないゆったり丁寧な施術がしたいサロン
フルフラット仰向けに寝たまま施術可能。スパ対応◎スパメニュー・高単価サロンに最適

💡 一人美容室で人気なのは「バックシャンプー or フルフラット」。
セット面からの導線や、空間のコンセプトに合わせて選ぶと◎

タイプ別に見るシャンプー台の価格

美容室のシャンプー台の設置には、工事費用(25〜60万円)が別で発生することは前述の通りです。

では、タイプ別に、シャンプー台の価格はどれくらいでしょうか?

タカラベルモント社 シャンプー台 最新価格(2025年版)

名称価格の安さ区分価格目安(税別)代表的なモデル
サイドシャンプー★★★★★比較的安価36万円〜55万円程度N-100シリーズなど
バックシャンプー★★★☆☆標準価格帯48万円〜85万円程度ESPOIR II, RS IIIなど
フルフラット★★☆☆☆高価65万円〜110万円以上YUMEシリーズ各機種

上記の通り差はあるものの、美容室のシャンプー台は安くても30万円以上のものがほとんどです。

美容室のシャンプー台を1台増やすだけで見積もりが100万円以上変わることもあるので、注意が必要です

美容室のシャンプー台|価格と設置費用の目安

©️スタジオすむとこ 美容室施工事例(東京 渋谷)※画像の無断転載を禁止します。
内容金額目安(税別)
シャンプー台本体36万〜110万円
配管・設備工事費25万〜60万円
合計61万〜170万円前後

📝 居抜き物件の場合は20〜30%コストダウンできるケースも。
逆にスケルトン物件で配管から整える場合は、設置費用が上がることもあります。

【重要】オプション追加による価格の変動について

上記の価格はあくまで「本体標準仕様」の目安です。最近のトレンドである以下のオプションを追加する場合、さらに費用が加算されることを念頭に置いておきましょう。

  • 頭浸浴浴(とうしんよく)ユニット:フルフラットの「YUME」シリーズなどに、今話題の「頭浸浴」を追加する場合、専用ユニット代として、約10~15万円程度が必要になります
  • ネックデバイスのアップグレード:より首への負担を軽減する高級ジェルクッション等に変更する場合、数万円の追加費用がかかる場合があります。
  • レザー(表皮)の変更:サロンのインテリアに合わせて特注のレザー素材やカラーを洗濯する場合、標準価格からさらに数万円アップすることが一般的です。

シャンプー台は一度設置すると10年以上使うものです。初期費用だけでなく、こうした「顧客満足度を高めるオプション」を含めた総額で、メーカー担当者や内装業者に見積もりを依頼するのが失敗しないコツです。

👉内装業社については「記事:美容室の内装業社7選」も参考にしてください。

美容室のシャンプー台はどう選んだらいい?

©️スタジオすむとこ フルフラット RUBINOⅡ BASIC-R導入事例 ※画像の無断転載を禁止します。

美容室のシャンプー台には、以下の3種類があります。

  • サイドシャンプー
  • バックシャンプー
  • フルフラット

1台あたり30万円以上するシャンプー台ですから、やはりこだわって選びたいですよね。

そこでおすすめなのが、美容室のシャンプー台を選ぶときに「コンセプト」で選び、その後「メーカー」や「価格」で絞る、という方法です。

この2点を中心に、詳しく解説していきます。

シャンプー台は、コンセプト(どんな美容室を作りたいか)で選ぶ

美容室のシャンプー台は、どんなお店を作るのか、コンセプトによって変わってきます。

まず、どのくらいの価格帯で、どういったサービス・価値をお客様に提供するのか、によって選択する必要があります。

  • サイドシャンプー:回転率が高く、低価格な美容室
  • バックシャンプー:ヘッドスパも行う美容室(1人美容室を含む)
  • フルフラット:ヘッドスパブースもあり、スパメニューも看板サービスとする美容室

各シャンプー台の特徴と向いている美容室

名称水圧汚れを落とす速さ美容師の腰への負担お客様の首への負担向いている美容室
サイドシャンプー★★★★★
水圧が強め
★★★★★
早い
★☆☆☆☆
負担が大きい
★☆☆☆☆
負担が大きい
低価格で回転が早い美容室
バックシャンプー★★★☆☆
水圧は標準
★★★☆☆
ゆっくり
★★★★☆
負担は少ない
★★★★☆
負担は少ない
ヘッドスパも行う美容室
フルフラット★★☆☆☆
水圧は弱め
★★☆☆☆
更にゆっくり
★★★★★
負担は最小限
★★★★★
負担は最小限
ヘッドスパブースのある美容室

サイドシャンプーを導入すべき美容室

低価格で、沢山のお客さんにきてもらう美容室を開業したい。

水圧が強く、早くにしっかり汚れやカラー剤・パーマ液を落とすことができます。しかし、美容師の腰や、お客様の首への負担が大きいことから、長時間のリラクゼーションには向きません。従って、低価格・高回転率型の美容室に向いていると言えます。

バックシャンプーを導入すべき美容室

1人美容室を開業したい。ゆっくりと常連さんに来て欲しいな。

最近主流のバックシャンプーは、サイドシャンプーに比べると、美容師の腰や、お客様の首への負担が格段に少ないです。水圧は、サイドシャンプーに比べると弱く、汚れを落とすスピードはゆっくりでリラクゼーション向きです。フルフラットシャンプーに比べて場所を取らないため、導入がしやすいのもポイントです。1人美容室を始め、中価格帯〜高価格帯の美容室に向いていると言えます。

フルフラットシャンプーを導入すべき美容室

美容室としてだけじゃなく、スパやサロンとしても、美容に関する全てを提供できるお店を作りたいな。

フルフラットシャンプーは、美容師の腰や、お客様の首への負担が圧倒的に少ないです。水圧は弱く、汚れを落とすスピードもゆっくりでリラクゼーション向きです。しかし、設置スペースを広く取る必要があるほか、設置費用も高くなるため、ハードルがあります。リラクゼーション特化していたり、高価格帯の美容室に向いていると言えます。

参考:少しでもスペース効率を上げたい美容室:セット椅子一体型シャンプー

空間に余裕はないけど、シャンプー台とセット面を可能な限り多く設置したいな。

セット椅子一体型シャンプーは、椅子が倒れてシャンプー台になるタイプです。空間効率を重視したい、美容室に向いていると言えます。

おすすめメーカーと人気モデル【3選】

メーカー名モデル名特徴
タカラベルモントYUMEシリーズ高級感・機能性・快適性の3拍子揃った超定番。スパ向け◎
ビューティガレージRubino などコスパ重視/セット面と統一感のあるデザインが人気
大広製作所IYASHIシリーズ国内製造/サポートも安心。丁寧なつくりに定評あり

シャンプー台選び・設計の際の注意点

@スタジオすむとこ 施工事例

高額な出費となるシャンプー台選びは非常に大切です。美容室のシャンプー台は、一度設置したら、基本的にずっとそのまま使用します。

従って、あなたのお店のコンセプト(どんなサービス・価値を、どのくらいの価格で、どんなお客様に提供するか)を決め、それに従って、シャンプー台の種類を選択するのが良いでしょう。シャンプー台のメーカーや商品は、あなたのこれまでの美容師としての経験上、実績のあるものを選ぶか、ショールームに行って試してみるようにしましょう。

有名メーカーのショールーム

また、店舗内装全体のイメージとの調和も忘れてはいけないポイントです。シャンプー台はサイズが大きく、目立ちますが、店舗内装の中で、あまり目立たせたいものではありません。また、お客様の視点からしても、シャンプーをされている姿を他のお客様から見られるのは、心地良いものではないでしょう。従って、シャンプー台は、入口やセット面から死角となる位置に設計するか、あるいは入口やセット面から、視線が合わないように設計するのが一般的です。

美容室のシャンプー台に関するよくある質問(FAQ)

Q. 美容室のシャンプー台は何台必要ですか?

A. 店舗規模と営業スタイルによって異なりますが、1店舗目の開業の場合、1〜2台が一般的です。

1人美容室やセット面2〜3席程度の小規模サロンであれば、シャンプー台は1台で十分なケースが多いです。
一方、スタッフ数が複数人いる場合や、ピークタイムの回転率を重視する美容室では、セット面3〜4席に対してシャンプー台2台を目安にすると、待ち時間が発生しにくくなります。

また、ヘッドスパや頭浸浴などのメニューを強化したい場合は、将来的な拡張も見越して台数を検討することが重要です。


Q. 中古のシャンプー台を導入するのはありですか?

A. 条件次第では「あり」ですが、注意点が多いため慎重な判断が必要です。

中古のシャンプー台は本体価格を抑えられる反面、以下のリスクがあります。

  • 給排水・電気仕様が現行基準と合わない場合がある
  • 部品供給やメーカー保証が受けられないことがある
  • 実際に使用した際の首・腰への負担が分かりにくい

特にフルフラットシャンプーの場合、設置工事費が高額になりやすいため、本体を中古にしてもトータルコストがあまり下がらないケースもあります。

内装全体との相性や長期使用を考えると、可能であれば新品を選び、予算が厳しい場合のみ内装業者と相談の上で検討するのがおすすめです。


Q. フルフラットのシャンプー台は狭い店舗でも設置できますか?

A. 設置は可能ですが、事前のレイアウト設計が非常に重要です。

フルフラットシャンプー台は、バックシャンプーに比べて必要スペースが広く、配管位置の自由度も低いため、店舗面積によっては圧迫感が出ることがあります。

目安としては、

  • シャンプーブース1席あたり 約2.5〜3.0㎡以上
  • 動線・壁・間仕切りを含めた計画

が必要になります。

狭小店舗でも、壁付け設置や半個室レイアウトを工夫することで導入できるケースも多いため、物件契約前に内装業者へ相談することが失敗を防ぐポイントです。

💡狭い美容室の内装については、下記の記事で解説していますので、併せてご確認ください。

関連記事:『【事例・図面付き】10坪で叶える美容室の理想空間|レイアウト・費用・収支まで完全ガイド』


Q. シャンプー台の耐用年数はどれくらいですか?

A. 一般的には10〜15年程度が目安です。
そのため、初期費用だけでなく、長期間使い続けられる快適性・メンテナンス性も重視して選ぶことが大切です。

まとめ

今回は、美容室にシャンプー台を設置する内装工事の費用感と選び方について解説しました。

本記事の要約

  • 美容室にシャンプー台を設置する内装工事の費用は「平均60~100万円」程度かかる
  • 美容室のシャンプー台は3種類
    ①サイドシャンプー
    ②バックシャンプー
    ③フルフラット
  • シャンプー台の種類は、「コンセプト」に合わせて選ぶ
  • シャンプー台は、実際にショールームで選ぶ
  • 「オペレーションしやすさ」と「世界観へのフィット感」が鍵

美容室にシャンプー台を設置する際には、内装をしっかりと確認して全体のバランスに注意しましょう。

もし美容室の開業でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。