おしゃれな美容室を開業したい｜全体の流れを完全解説

STEP.01｜事前準備

期間：3ヶ月〜１年半
時期：オープンの１〜１年半前（理想）

事前準備は早いに越したことはありません。開業の１年〜１年半ほど前から事前準備ができれば、スムーズな開業ができるでしょう。これに当てはまらない場合でも、できるだけ早い段階で、マーケティング・ブランディング・物件選定の方法・内装業者選定の方法など、学ぶことが成功への近道です。

マーケティングとブランディング

まず、マーケティングを行いましょう。ペルソナ設定と、商圏調査をおこないます。

【保存版】1人美容室開業｜必須のブランディング（ペルソナ設定・商圏調査）

実施したら、その商圏調査の結果をもとに、物件を選定します。物件を選定したら、ブランディングを行いましょう。

【保存版】1人美容室を開業する｜必須のブランディング（顧客設定・価格設定編）

STEP.02｜コンセプト設計

期間：1ヶ月程度
時期：オープンの１年〜半年前

美容室の内装はコンセプト設計で８割型決まります。コンセプト設計とは、「他の美容室ではなく、ここの美容室がいい」と思って頂く仕組み作りです。

ここでは、その人がどんな個性の持ち主で、どんなことが好きなのか。どんなお店にしたくて、何がお店の強みになり得るのか。から、イメージを膨らませ「世界に１つだけの物語」を作ります。そして、その物語のイメージを、空間に落とし込んで、唯一無二の店舗を作ります。

これはデザイナーとの共同作業になります。良いデザイナーを味方にできるかどうかで、成否が決まります。

美容室における内装は「コンセプト」が全てを決める｜作り方と事例

デザイン会社・設計事務所・工務店選定

マーケティングやブランディングを行ううちに、どのような美容室にしたいか、徐々にイメージが湧いてくると思います。イメージをできるだけ具体的に固めて、ぴったりの内装を実現してくれる設計事務所や工務店を選定しましょう。

美容室の内装に強い東京のおすすめ設計会社４選【開業支援あり】

予算配分・資金計画

選定した内装業者に概算見積もりを出してもらいましょう。それをもとに、自己資金がいくらで、予算がどれくらい確保できるのか、予算配分を考えましょう。予算は必ずしも全額自己資金である必要はありません。全体の2分の1〜3分の1以上を目安に、資金を確保しておくようにしましょう。

美容室の開業にかかる費用は？予算配分（内装・設備・・）を公開！

もちろん、内装業者の見積もりありきで予算配分をする必要はありません。もし、理想的な予算を確保できない場合は、それを正直に不動産会社や内装業者に伝え、知恵を絞り合うのが賢明です。

STEP.03｜デザイン・設計

期間：１ヶ月程度
時期：オープンの半年前〜４ヶ月前

美容室の設計は、シャンプー台の位置、セット面の間隔、保健所の審査など、様々な注意すべきポイントがあります。信頼できるデザイナーに設計してもらいながら、より良い店舗にしていきましょう。理想の店舗に近づけるためにはまず、坪数ごとにどんな店舗が作れるの把握しておくことです。下記にまとめておきましたので、参考にしてみてください。

【画像あり】10坪以下｜人気美容室の内装の事例とデザインポイント

【画像あり】15坪以下｜人気美容室の内装工事の事例とデザインポイント

【画像あり】20坪以下｜人気美容室の内装工事の事例とデザインポイント

また、雰囲気に関しては、好きな画像を沢山集めておくとデザイナーとの意思疏通がスムーズです。このサイトでも、ナチュラル・韓国・シンプル、などテイストごとに美容室で使用できるデザインの画像をまとめてあります。是非参考にしてみてください。

STEP.04｜施工

期間：２〜３ヶ月程度
時期：オープンの３〜４ヶ月前

施工は広さやどれくらいこだわるかによって異なりますが、10〜20坪のスケルトン物件の場合は、２〜３ヶ月程度を見ておけばいいでしょう。居抜き物件の場合は１〜２ヶ月、20坪を超える場合は工期が延びる可能性がありますので、個別に問い合わせましょう。

スケルトン物件・居抜き物件｜美容室開業にはどっちが有利？

STEP.05｜インテリア・什器・備品設置

期間：１週間〜１ヶ月程度
時期：オープンの１週間〜１ヶ月前

什器やインテリアを、「STEP.04｜施工」でデザイナーに頼んでいる場合は、１週間もあれば完了します。逆に自分で手配する場合は、１ヶ月程度かかってしまうこともあるでしょう。オープンの直前は、追加で用意したいものが出てきたり、オペレーションの確認、集客などで忙しくなります。オープン直前でバタバタしないために、事前に必要なことが決まっている備品は、到着日指定で購入してしまうのが良いでしょう。必要な備品は下記にリストアップしています。

美容室開業に必要な備品・什器｜セット面・レジカウンター・シャンプー台

STEP.06｜オープン・経営

おめでとうございます！ここから、あなたの新しい生活のスタートです。

事業所得は、初月から200万円を超えることもあれば、なかなか振るわないこともあります。そのお店の立地や、これまでのお客様が来てくれるかどうか、など、その人の置かれている環境によって、大きく異なります。

お店の調子が良いようであれば、是非そのまま突き進んでください。上手くいっていないようであれば、長くお店を続けることが大切です。きちんとマーケティング・ブランディング・コンセプト設計がなされた店舗で、丁寧に接客を続けていれば、必ずお客さんはついてきます。そこまで、事業資金を切らさずに経営を続けることが大切です。

具体的に、売上ごとの収入・生活・やるべきことを下記にまとめました。参考にしてみてください。