美容室内装|おしゃれにするにはどうする?共通するポイント5点【事例付き】
お客様に「おしゃれ」と思ってもらえる美容室を作りたい!
おしゃれな美容室の内装って、どんなものなんだろう?
内装がおしゃれな美容室は直感的には分かるものの、実際にどのようなポイントが共通するのか、言語化するのは難しいでしょう。
そこで今回は、おしゃれな美容室を多く手掛けてきたStudio.Sumutoco(スタジオすむとこ)が、おしゃれな美容室内装に共通する5つのポイントを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
おしゃれな美容室内装を作る、5つのポイント
どんなテイストであっても、おしゃれな空間には共通点があります。それは次の5点です。
- 統一感(配色・テイスト)
- 明確なコンセプト
- 非日常感の演出
- 本物の素材の使用
- フォーカルポイントを制作
以下、詳しく解説していきます。
統一感(配色・テイスト)
どんなにおしゃれなものを集めても、1つ外れた色が使用されていたり、印象の違う家具が配置されていたりすると、それだけで「残念な印象」や「何か違う」というイメージを与えてしまいます。そういった印象を与えないためには、配色の数と、配色のバランスを守る必要があります。具体的には、配色は3色にし、下記の割合を守ると統一感があり、美しく仕上がります。
- ベースカラー:70%
- メインカラー:25%
- アクセントカラー:5%
上記は基本のバランスですが、それ以外にも手法は色々ありますので、信頼できるデザイナーに相談すると良いでしょう。
明確なコンセプト
統一感を意識すると、内装は自然と「よくある」「平凡な」ものになっていきます。そこで大切なのが「コンセプト」です。コンセプトは、お店の羅針盤のようなものですので、これがあるだけで、統一感を出しながら「おしゃれに」仕上げることができます。
例えば、下記は「イタリアの裏路地に迷い込む|テーマパークな美容室」というコンセプトのもと、制作した美容室の事例です。
テイストで言えば「イタリア風」ですが、「イタリア風の美容室を作る」と言ってこのデザインにはなり得ません。つまり、コンセプトを「どこまで具体的に絞り込めるか」がおしゃれな美容室を作る第一歩なのです。具体的になコンセプトの作り方は下記で解説しています。
非日常感を演出
つぎに大切なのは、非日常感を演出すること。
美容室に通う頻度は、女性が平均4.48回/年、男性が平均5.48回/年です(2020年 ホットペッパービューティーアカデミー)。つまり、2〜3ヶ月に1度の楽しみと言えます。
2〜3ヶ月に1度、美容のためにわざわざ行く場所ですから「自分が素敵になれる」と思わせてあげられる場所である必要があります。美容室に求められる「おしゃれな空間」とは、「ここに来れば自分が変われる」「素敵になれる」と思えるような、非日常感のある空間です。逆に、例えば「アットホームな美容室」を作ろうとして、本当に「住宅感」「日常の延長感」が出てしまうと、それは「おしゃれな空間」から遠くなってしまいます。
写真は「絶対美味しいコーヒーが出てくる美容室」です。日常と地続きでありながら、非日常感を得られるコンセプトを設計しています。
本物の素材を使用
おしゃれな空間には、必ず「本物の素材」が使用されています。
例えば、アメリカンな空間を作ろうとして「レンガ風の壁紙」を使用すると、他がどんなに良くても一気に空間が安っぽくなってしまいます。理由は、凹凸が少なく、レンガ1つ1つの柄(焼きむら)のパターンが少なく、質感が紙であるためです。本物のアンティークレンガを使用することが望ましいですが、それが難しい場合は、スライスしたレンガか、モルタル造形(下記写真)等で忠実に再現するのが良いでしょう。
もしコストの関係で、本物の素材を使用するのが難しい場合でも、人の目から1.0m以内の場所には、本物の素材を使用するようにしましょう。1.5m以上離れた場所(天井、床、受付の背景など)には、先に述べた壁紙(できるだけ質の高いもの)を使用すれば、コストを抑えられます。
どこにどんな素材を使用するかは、非常に大切ですから、信頼できるデザイナーに相談してみるのが良いでしょう。
フォーカルポイントを制作
おしゃれな美容室内装のほとんどには「フォーカルポイント」があります。フォーカルポイントとは、ある空間に入った時に視線を集める場所のことです。外から見た時、中に入った時、受付する時、など、各場所ごとに凝ったフォーカルポイントを作ることで、空間を圧倒的におしゃれに、非日常感を持って見せることができます。
また、「本物の素材」を全ての箇所に使用すると、非常にコストが高くなってしまいますが、フォーカルポイントに予算を割き、それ以外はコストを抑えて制作することで、予算内でおしゃれな空間を作ることができるのです。
例えば、下記は美容室の受付カウンターをフォーカルポイントとした事例です。この受付カウンターは大変存在感があるため、フォーカルポイントをこのくらい作り込むことができれば、背景は、これを邪魔しない程度に制作すればOKでしょう。
また、おしゃれなフォーカルポイントは、お客様自らSNSに投稿して頂きやすい(宣伝して頂きやすい)、という特徴もあります。
まとめ
今回は、おしゃれな美容室内装に共通する5つのポイントについて説明しました。
本記事の要約
- ポイント1:統一感(配色・テイスト)
- ポイント2:明確なコンセプト
- ポイント3:非日常感の演出
- ポイント4:本物の素材の使用
- ポイント5:フォーカルポイントの制作
世の中の良いもののほとんどは、丁寧に、手順を省かずに作られています。弊社Studio.Sumutoco(スタジオすむとこ)では、きめ細かいデザインと丁寧な施工で、おしゃれな美容室を作っています。よろしければ、ぜひお問合せください。